2004-01-01から1年間の記事一覧

「ハンサムな彼女」1〜9巻完結

矢沢あいと同世代のりぼん作家吉住渉のいわゆる普通の恋愛漫画である。 主人公とかっこいい男子がすったもんだの末にハッピーエンドを迎えると言う 感情移入ができなければ、なんの変哲もない平凡な漫画にしあがっている。

「Paradise Kiss」1〜5巻完結

「ご近所物語」の続編にあたる。 出版社が違うのに堂々と続編なのがとても嬉しい。 あの暖かいと言うか、気分が高揚する世界観がまた見られるのだ。 「パラキス」では、主に恋愛と思春期にありがちな自己を見失うなどの主題を軸に またもや、楽しい世界が繰…

「魔王ダンテ」1〜3巻完結

デビルマンでもそうなのだが、永井豪のとんでもないところは しょっぱなから手加減なしの圧倒的な世界観を提示してしまうところだろう。 さらにすごいのは、その手加減なしがずっと容赦なく続く。 クライマックスから突然始まり、クライマックスのまま続き、…

「四重奏ゲーム」1巻完結

吉住渉の出世作、少女漫画でありながらミステリーをからめ 若干の恋愛要素も含めているが、いかんせんウェイトが軽すぎる。 どれも中途半端で、まぁ、その辺のライトさが少女漫画としてちょうどいいのかもしれない と思わせる、作品。 こういう作品が、面白…

「√P ルートパラダイス」1〜2巻完結

こういう発言はマイノリティだし敵を作るかもしれないが あえて言うと、久米田康治はとても打率の低い漫画家だ。 たまに面白い事を描くが、ほとんどくだらないギャグともならないギャグ。 寒いことを前提とした、悪あがきのギャグ。 意味のないシモネタのた…

「ご近所物語」1〜7巻完結

アニメ化もされた矢沢あいの出世作。 少女漫画のセオリーである恋愛ものであるが サブキャラの描き込みがとても丁寧でそのおかげで世界観がきれいに構成されている。 少女漫画ならずともマンガにおける、その世界観に引き込む力は大切で この「ご近所物語」…

「You're My Only Shinin' Star」1巻完結

壮大な世界観を提示しておいてあとは話が進むうちにその全貌がわかっていく という手法で描かれたマンガ。 ただ、結局何が言いたいのか全然わからない。

「天使なんかじゃない」完全版1〜4巻完結

NANAで大ブレイク中の矢沢あいの出世作。 まだこのころは普通の少女漫画という感じで 主人公とかっこいい男子がすったもんだの末くっつくという話。 ただ、片鱗を見せているのは回りのサブキャラの書き込みが丁寧だというあたり。

「ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章」1〜21巻完結

展開が早いのでサクサク読めるのだがまるで面白くはない。 ドラゴンクエストに尋常ならざる思い入れのある人なら楽しめるのかもしれないが。 あと、ラストがものすごいあっさりしてる。 結局ラスボス一撃で倒してやんの。

「中空知防衛軍」第1巻完結

まぁ、80年代のギャグマンガ、しかもパロディマンガなんか 読み返すようなもんじゃないな…。

「ARMS」第1〜22巻完結

従来の、努力、友情、勝利の型から脱却するために 覚醒、友情、勝利というパターンで描かれたマンガ。 敵が順を追って強くなるという型もいやらしいほどにはっきり描かれている。 ここまで王道なのになんでB級っぽい感じがするんだろう。 線の書き込みが太…

「美鳥の日々」第1〜8巻完結

毒にも薬にもならない、箸にも棒にも引っかからないマンガ。 どんなときに需要があるかというと、脳みそを使わずに暇つぶしをしたいときに有効。 面白いマンガを読みたい人には不必要。

「ちょびっツ」第1〜8巻完結

何かを啓蒙しようとしてるかのようなわずらわしさが全体に漂う。 結局、人は何を愛してもいいんですという あまり人道的ではない結論を出してるところが好感持てる。

「人造少女」1〜2巻完結

なんというか、コンセプトだけのマンガという感じ。 脳みそを女の子に移植された男の子が、なんか色々すると言う話。 ナンセンスマンガなのかもしれないが、どの辺で面白がればいいのかわからなかった。

「Happy!」1〜23巻完結

YAWARAもそうだが、この人のこの手のライトな作品は 不幸の風呂敷を広げるだけ広げていって最終的に上手く包み込むという形がある。 不幸の風呂敷に見舞われているうちに、この手の漫画に不可欠な主人公の成長物語と言うのが 非常にさりげなく描かれていて嫌…

「世界の中心で愛をさけぶ」1巻完結

原作を読んだことないし、おそらくこれからも読むことはないであろう と思われるのだが、マンガは読んだ。 なんつーか、人が死んで悲しいですっていうマンガ。 言うほど世界の中心で叫んでない。 世界の片隅で愛を囁くくらいの方がいいんじゃないかな。

「じんべえ」1巻完結

まぁ、いかにもあだち充節というか そういうのらりくらりとしたテンションで物語が進み あだち充風に大団円を向かえる。 あだち充好きなんですけどね。

「中華一番!」1〜5巻完結

天才がその才能で困った人を救っていくマンガ中華版。 このタイプの料理マンガは努力の変わりに 難問ーヒントーひらめきー解決。 というパターンをとるのね

「ブラックジャックによろしく」1〜9巻

医療の暗部にメスを入れると言うような感じで イノセントな主人公が悩んだりしながら正解のない問いに立ち向かう話。 人が死んだり、人が不幸になったり、結局解決策はないのだが それでも人は救える、幸せになれるというファンタジーを描いている。 こうい…

「COCKTAIL PONYTAIL」1巻完結

えーと、ヒーローモノのパロディのギャグマンガかな。 さすがに80年代のギャグマンガを評価するのは厳しい。 というか、80年代にしても決して面白いとは思えないんだが……。

「新コータローまかりとおる! 柔道編」1〜27巻完結

ストーリーもありがちで、ギャグも面白くなく、シモネタも必要以上に多い。 なのに、テンポよく読めてしまうのは、この人はマンガが上手いんだろうなぁ。

「幽遊白書」1〜19巻完結

強さの説得力が強い方が勝つという勝負形式のマンガ。 途中、ロジカルな戦いがあり、面白い展開になるのかと思ったら 結局、ただ勝負するという単純な形式に落ち着く。 いかにもジャンプ的。 ただ、終焉に向けてのよぼよぼと失速していく感じは はたから見て…

「エンジェルハート」01〜10巻

シティーハンターの続編。 なるほど、こう言う形で続編に持ってきたかという感じ。 まぁ、このマンガは元々、現実的な世界観の中で非現実的な超人が動き回るというところが 気持ち悪いというか、そこが面白いのかもしれないが、そういうものだったので いま…

「DRAGON QUEST ダイの大冒険」1〜37巻完結

結論がここまでわかりきった(ボスを倒す)マンガも珍しい。 その結論がわかりきってるのに、長い。 はっきり言って冗長。 答えがわかってるのにその過程を延々と見せられるのは苦痛だった。 マラソンを走ってる気分。 マラソンが好きな人は好きなのかもしれ…

「ヤサシイワタシ」1〜2巻完結

破滅傾向の女性とそれにからむ大学生の風景のマンガ。 こういう破滅傾向の人間を、あまり深く描かれると引きづられて嫌な思いをするのだが 意外と、あっさりと描かれていて、物足りなさが若干残るくらいのちょうどよさ。 ただ、こういうもので啓蒙しようとか…

「capeta カペタ」1〜4巻

アドレナリン強制排出作家の曽田正人のレーサーマンガ。 まだ序盤で主人公が小学生にもかかわらず、超人的な天才ぶりを発揮する。 なんだか、この人のマンガは、どんどん天才の進化度が早くなってく気がする。 初めてのコースに出ての運転で、すでに昴の終盤…

「はじめの一歩」1〜69巻

いじめられっこの少年がボクシングをはじめ、チャンピオンになりいろいろある話。 序盤の主人公一歩の成長物語よりも、中盤以降になる、対戦相手、およびジムメイト の描写(主に戦いに関する)の辺りはとても熱くさせる。 倒すべき相手にも、当然戦う理由が…

「プラネテス」1〜4巻

ファンタジーではない未来宇宙の話。 宇宙となるとやはり、人間の精神面などに回帰してしまいそうだが やはり、そういう話が多い。 結局それは、作者の想像力の枠を超えることはできないので マンガとして、というよりも、作者の内面を読んでるような気にさ…

「バガボンド」01-20巻

宮本武蔵とそれに絡む人々の話。 こういう物語、それもマンガにおいては、強さの由来と言うのは大切で 背負ってるものが大きいから強いとか これだけとんでもない修行をしたから強いとか 精神的に、なにかを乗り越えたから強い、 と言う感じの強さの説得力が…

「影武者徳川家康」1〜6巻完結

打ち切りだったのか、第一部完みたいな感じで終わっている。 第一部も何も、イントロダクションだけみたいな。 しかし、原哲夫は漢を描かせたら、すばらしい。 人体のスケールがまるでおかしいとか そういうものがまったく気にならなくなる技術と言うのはす…