再開

こんなスペースがあったこと二年間忘れていた。
過去の文章を読んでみると、実に恥ずかしい。顔から手が出そうだ。
どうして、ここまで愛のない文章が書けるのか。
狼に育てられた少女だってもう少しくらい愛を知ってるはずだ。
というわけで、マンガレビューを再開します。
テーマは愛。
私のこの二年間でいかに成長したかが垣間見れるかも。
あと、体調の悪い時は書かない。これは大事なことです。

「Paradise Kiss」1〜5巻完結

ご近所物語」の続編にあたる。
出版社が違うのに堂々と続編なのがとても嬉しい。
あの暖かいと言うか、気分が高揚する世界観がまた見られるのだ。
「パラキス」では、主に恋愛と思春期にありがちな自己を見失うなどの主題を軸に
またもや、楽しい世界が繰り広げられる。
NANA」と平行して連載してたので、その辺の楽しさ加減はお墨付きだろう。

「魔王ダンテ」1〜3巻完結

デビルマンでもそうなのだが、永井豪のとんでもないところは
しょっぱなから手加減なしの圧倒的な世界観を提示してしまうところだろう。
さらにすごいのは、その手加減なしがずっと容赦なく続く。
クライマックスから突然始まり、クライマックスのまま続き、クライマックスで突然終わってしまう。
あっけに取られてる間に、何かとんでもないことをしてしまったような気持ちだけが残る。
このとんでもなさは、まさに神がかっている。

「四重奏ゲーム」1巻完結

吉住渉出世作、少女漫画でありながらミステリーをからめ
若干の恋愛要素も含めているが、いかんせんウェイトが軽すぎる。
どれも中途半端で、まぁ、その辺のライトさが少女漫画としてちょうどいいのかもしれない
と思わせる、作品。
こういう作品が、面白いと認知されてた時代はもう終わったと思いたい。

「√P ルートパラダイス」1〜2巻完結

こういう発言はマイノリティだし敵を作るかもしれないが
あえて言うと、久米田康治はとても打率の低い漫画家だ。
たまに面白い事を描くが、ほとんどくだらないギャグともならないギャグ。
寒いことを前提とした、悪あがきのギャグ。
意味のないシモネタのためのシモネタ。
展開の読めるたいくつな物語。
そのつまらなさが凝縮されたのがこの漫画だ。

「ご近所物語」1〜7巻完結

アニメ化もされた矢沢あい出世作
少女漫画のセオリーである恋愛ものであるが
サブキャラの描き込みがとても丁寧でそのおかげで世界観がきれいに構成されている。
少女漫画ならずともマンガにおける、その世界観に引き込む力は大切で
この「ご近所物語」は、ハッピーエンドを迎えた後でも
もっとこの世界を読んでいたい。この続きをずっとかみ締めていたい
と思わせる、見事な構成になっている。
この辺の力が矢沢あいの非凡なところだろう。